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心理カウンセラー西たかおです。
 
今日は長女の体操クラブ。
 
私は小学校5〜6年と
器械体操をやっていました。
 
娘がマット運動や
跳び箱を跳ぶ姿を
自分に重ねて、
懐かしく思ったり。
 
 
体操って
できる人と
できない人が
極端に分かれます。
 
 
逆上がりなんか
特にね。
 
 
よく、
「私は運動神経がないから」
とか
「この子は運動神経がにぶい」
というセリフを聞きます。
 
 
でも、ほんとうは
運動神経は他の人と同じです。
 
だって動けているもんね。
 
 
運動神経がないというのは、
 
運動が上達していないだけ
 
なんです。
 
 
なんで上達しないかというと、
 
苦手意識
 
があって避けていたから。
 
 
「やってもダメだもん。」

と思っているわけです。
 
 
この苦手意識。
あまり強くなると、
たいへんやっかいなことになります。
 
 
子供の頃にダメだと罰を与えられたり、
高い基準を要求されては否定されまくったりして、
やってもダメ、
やってもムダ、
無理、
どうすることもできない。
 
 
・・・と、長い間、
 
 
「自分ではどうすることもできない」
 
 
と感じ続けると、
どうなると思いますか?
 
 
どんな状況でも何もしなくなります。
 
 
すっかりあきらめてしまうんです。
 
 
成功が目の前にあっても
自分にはできないと感じて
行動にうつせません。
 
つらい状況で逃げ道があっても、
逃げ道に向かうことができなくなります。
 
 
これを専門用語で
 
学習性無力感
 
と言います。
 
 
この学習性無力感。
 
結構な社会問題に関わっています。
 
 
ブラック企業で心身とも疲れ果て、
それこそ死にそうなのに、
会社を辞められない問題。
 
挑戦をやめてしまう、
ひきこもり問題。
 
暴力を受けても離婚したり逃げ出さない、
DVの被害者問題。
 
選挙に行っても何も変わらないよね〜
みたいなのも、
学習性無力感が関わっています。
 
将来の夢を描かなくなるのもそう。
 
 
あきらめざるを得ない経験を
続けていると、
脳にあきらめる自動回路が
できてしまうんですね。
 
 
自動回路は脳の問題なので、
理屈ではどうにもなりません。
 
 
わかっちゃいるけどやめられない。
 
 
そんな状態になるのです。
 
 
引き寄せの法則を勉強しようと、
自己啓発セミナーで「年収1億円〜!」と絶叫しようと、
自動回路がそのままでは、
何も変わりません。
 
一瞬盛り上がっても
帰って数日したら元通り。
さらに無力感が爆発してしまいます。
 
 
1.学習性無力感発動
2.何もできない
3.状況が変わらず周りからも責められる
4.学習性無力感大爆発
5.さらに何もできない・・・
 
 
恐ろしい無力感スパイラル。
どうやったら抜け出せるでしょうか。
 
 
手っ取り早く抜け出したければ、
まずは無力感から抜け出すと決意しましょう。
 
それから3ステップ。
 
1.確実にクリアできる小さな目標を第三者と一緒に作る
2.自力で目標に挑戦してみる
3.できたら一緒に喜び、できなかったら次の目標を作る
 
この1〜3を繰り返します。
 
 
要するに成功体験を積み重ねようという作戦です。
ポイントは第三者と一緒に挑戦すること。
 
 
脳に刻まれた自動回路は、
思考に影響を及ぼしています。
目標を思いついても、
ムダだとかムリと
即座に否定してしまいます。
 
 
自力ではむずかしいから
第三者の手を借りるわけです。
 
 
無力感を味わっている状況を
誰かと一緒に整理します。
それから、確実にクリアできる目標を作ります。
 
勉強だったら本を1行読むとか、
筋力トレーニングだったら腹筋1回とか、
そのくらいのレベル。
 
意味のない気がするくらいが
ちょうど良いです。
 
洗いざらい書き出してみましょう。
 
この作業は誰かと一緒じゃないと、
ムダ感に支配されてなかなかできません。
 
 
書き出したら最もできそうなことを自分で選びます。
そして実行し、その結果を一緒に検討。
 
できたら一緒に喜んで、
できなかったら別の方法を探します。
 
 
バカバカしいくらい小さな一歩でも、
自分で起こした変化。
 
ゼロよりは圧倒的に価値があるんです。
 
 
ひとりでは打ちのめされてしまう失敗も、
誰かと一緒なら乗り越えられます。
 
ひとりでは続けるのがむずかしいことも、
誰かと一緒ならできます。
  
 
このように小さな一歩を続けて、
失敗も乗り越えていくうちに、
徐々に一歩が大きくなります。
 
そしてあるとき
自信を取り戻した自分に
気づきます。
 
 
「わたしでもやれるんだ!」
 
 
これは成功体験があってのこと。
一緒に喜んでくれる人がいることで、
より成功を味わえます。
 
 
というわけで、
無力感に気づいたら、
3ステップ。
 
1.確実にクリアできる小さな目標を第三者と一緒に作る
2.自力で目標に挑戦してみる
3.できたら一緒に喜び、できなかったら次の目標を作る
 
これを試してみてください。
 
 
ちなみに第三者というのは、
家族でも友達でもなく、
アカの他人。
 
私のようなカウンセラーが
ちょうど良いでしょう。
 
 
なぜなら、
家族や友達など身近な人は
そもそも学習性無力感に関与している
可能性があるからです。
 
せっかく挑戦したのに
「だからあなたはダメなのよ!」
と言われたら意味がありません。
 
 
ちなみに上のセリフ、
私の母がしょっちゅう口にしていましたww
 
今まで無力感や自信のなさで
生きづらさを感じていたとしても、
なんとかなりますからね。
 
ほんとうに。
 

wedel-grafix / Pixabay

 

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